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3年目のはじまりにあたり

「丹足で健康経営・健康家族」

 

丹足愛好者の皆様、協会サポーターの皆様、関係者の皆様、いつも我々の活動を支え見守って下さり誠にありがとうございます。お陰様で当協会も3年目を迎えることが出来ました。真価を問われる3年目を迎えるにあたり、我々の想いのベクトルを揃えて共に邁進したく、少し思うところを書かせていただきます。

 

これまでの2年間、我々は「とにかく丹足を知ってもらおう!」という気持ちを揃えて活動を進めて参りました。毎月7回の定例稽古、月2回のHOSさんでの教室開催、春秋の丹足PRイベント、その他さまざまな取り組みを行ってきました。

 

これらの取り組みを積み重ねる中で、徐々に我々の財産である丹足の活かし方というものが具体的してきたように思います。その活かし方とは「健康経営」と「健康家族」への寄与というものです。

 

 

 

「健康経営」への寄与

 

「健康経営」への寄与とは、昨今の労働環境の悪化、いわゆるブラック企業問題などですが、それらの反省を経て労働環境の改善が社会的急務となっています。今まさに経済産業省を中心として国をあげて労働環境を良くしていこうという動きが始まっています。

 

その中で我々の丹足は、役割の一端を担いうる可能性を秘めています。今我々は会社に丹足トレーナーを派遣し、丹足練習会を開催するという事業を準備しています。今の会社が抱える「従業員の心身の不健康」という深刻な問題に対して、我々の丹足は改善の手助けができると考えているからです。

 

会社の会議室に従業員が集まり、丹足トレーナーの指導の元、皆で踏み合う。丹足は踏まれる人がほぐされるのはもちろん、踏む人もまた体幹が整い、代謝が向上するという相互メリットを得ることができます。さらに上司の体をを部下が踏む(丹足する)ような非日常の経験を通し、コミュニケーション活性化することが期待できます。踏み合うことで互いの気持ちが近くなることを我々はすでによく知っていますから、是非会社でも体験してもらいたいという取り組み、それが「健康経営への寄与」です。

 

 

「健康家族」への寄与

 

もう一つの健康家族への寄与はすでに実例が集まりつつあります。疲れた旦那さんを奥さんが踏み癒してあげる、むくみで悩む奥さんの体を旦那さんが踏みほぐして楽にしてあげる。日常的な夫婦間、あるいは家族間の丹足を通したコミュニケーションはきっと家庭の雰囲気を和やかにします。こういう実例をもっともっと増やしていきたいというのが「健康家族への寄与」です。

 

我々はこれまではとにかく「丹足を知って欲しい」という一心でしたが、これからは千照館理念にもある「丹足を役立だてていきたい」という方向性へ一歩踏み出したいと思います。合言葉は「丹足で健康経営・健康家族」です。ご興味のある方はぜひご相談ください。よろしくお願い致します。

 

 

 

丹足上達への唯一の道

 

社会へ向かう活動としては以上のようになりますが、同時に我々の活動は内部、つまり自分自身へも目を向けて活動していかねばなりませんね。自分がどれだけ変わったか、成長しているか、というテーマです。

 

この2年間、多くの人が様々な形でこの協会活動に関与してくれました。活動の中核で奮闘する人も居れば、自分の出来る範囲で活動に参加する人も居ます。この活動は強制ではありませんしノルマもありませんので、自分の想いのままに参加してもらえればと思います。

 

しかしその一方で、この丹足というものは侮れない性質があります。その人の人間性が踏みに出るというものです。ある一定レベルであれば、誰でもそれなりに踏めるのが丹足です。しかし中級レベル(段級試験でいうならば3級程度)以上の世界になると、途端に人間性が丹足にそのままでてきます。

 

一つ例を挙げるならば、「どれだけ相手のことを思いやれる人間か」という要素は確実に丹足に現れます。手先のマッサージならばテクニックでごまかせることでも、丹田から全身を使って相手を踏んでいく丹足の場合には、ごまかしがきかないのです。これはある意味とても自分を問われることになります。

 

ですから丹足をより上達させていこうとすれば、稽古に出ているだけではなく、普段の生活の中での自分の態度や生き方というものでさえも見直していくことが丹足上達への唯一の道です。これは常日ごろから申し上げている事ですが、まだまだこの実感を持てていない人も居るかもしれません。

 

 

 

3年目のはじまり

 

我々の協会は、丹足を広く社会に伝えて役に立ちたいという願いと、その活動を通して自己成長を図ってもらいたいという願いをもっています。社会の為に丹足稽古を頑張り、仲間と共に切磋琢磨して取り組む人が、結果として人間的成長を果たし、それが丹足の上達として反映される。そういう場になればと思っていますし、少しずつそういう成果も見られ始めているのは何よりも喜ばしく思います。

 

ようやく活動の方向性が見え始めてきた3年目。丹足への敬意と仲間への感謝の気持ちを忘れず、共に歩んで参りましょう。また皆様の益々の応援を宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

代表理事兼師範

三宅弘晃