ドド~~~~ン!!
・・・と目前に現れたのは。
6/25、晴天。大阪の中心地、梅田にあるグランフロント大阪。
今日は、こちらに用事があってやって参りました。
あまり立ち入らない梅田、迷わず目的地にたどり着けるかドキドキ・・・
グランフロント大阪を抜けたその先に、
タワーCを発見!こちらのビルの7階が、今日の目的地です。
エレベーターで7階まで上がりまして‥
「ハック‥大阪、ちがう‥。」
と、通り過ぎそうになったその時!
「大阪イノベーションハブ・・あ、あった!!」
と、時間ギリギリ到着。
受付を済ませ、席に着きました。
こんな大都会に出て何をしに来たのかと言うと・・・
ヘルスケアビジネス・イノベーションフォーラムへ参加
大阪府民の健康寿命の延伸と経済成長の両立を目指すべく、産学金官が連携して地域の課題を共有した取組みを展開している「大阪健康寿命延伸産業創出プラットフォーム」(以下 OKJP)様からご紹介いただいた、
「ヘルスケアビジネス・イノベーションフォーラム」
~市民とともに作り出すヘルスケアビジネス~
へ、勉強をしようとやって来たのです。
ざっと100名ほどの方が参加されていました。
(こういった場は不慣れな私でありますから、内心ドッキドッキです。)
受付で沢山の資料が手渡され、まずはOKJP様とともに主催である「高石市健幸のまちづくり協議会」の皆様からご挨拶があり、事業趣旨の説明を受けます。
「健」「幸」のまちづくりとは・・・
そもそも、高石市が行政と市民が共同して、町全体での健幸づくりの取り組みを行った経緯は、市域の約半分は臨海工業地帯という現実からのようです。
私も関西国際空港からバスで帰る際に、海のそばで夜でもこうこうとおびただしい電気に照らされる町を見たことがあります。
高石市だからこそ「健幸=生涯を通じて健康で幸せな生活をすることが出来る状態」をテーマにした町づくりのモデルになろうと、まち全体での取り組みを行う体制をつくるため、「健幸のまちづくり協議会」を設置したそうです。
健幸のまちづくりについての基本理念は、
●健幸とは本人や家族のみならず市民共通の願いであるという認識のもとに進めること。
●市民一人一人が主体となって、心身の状況に配慮しつつ、健幸作づくりに取り組むこと。
●市民、地域団体、事業者及び市が互いに連携を図り、協力して進めること。
この3つを定め、市民一人一人が健康で、かつ生きがいを持ち、豊かな生活を営むことができるまちを創ることを進めておられます。
高石市健幸リビング・ラボ事業という取り組み
・協働の場‥健康をテーマとした製品・サービスを市民に試してもらい生の声を企業に届ける(健幸モニター登録)
・創造の場‥ワークショップを行える行政関連施設との連携しての場作り、会員なら無料で参加可能
・活躍の場‥シニアに登録してもらい、利用会員の課題や困りごと解決など「生き甲斐」を得ながら仕事する喜びの体験を提供
・交流の場‥利用会員、一般市民が気軽に使用できる「場」を提供することで、学び・体験・交流の機会を作る
健幸リビング・ラボは上記の4つの場からなり、「高石市健幸のまちづくり協議会」が先導役として、市民のニーズや市の行政課題に合致した商品・サービス開発を民間事業者と市民が一体となって行っているそうです。
また、健幸モニターの利用やワークショップ参加は、高石市外の企業や一般も利用できるそうで、幅広く繋がりを作っておられる様子でした。
そして、お次は・・・
基調講演:これからの価値観と健康の再定義
本日のメインである、厚生労働省健康局 健康課 課長補佐、藤岡 雅美さんが講師を勤められる‥
「厚生労働省の健康施策とヘルスケア産業への期待」をテーマとした講演会です。
普段馴染まない漢字の数々‥ムム、眠くならないかしら。
(・・・また違った意味で内心ドキドキ。)
写真小さい!お顔が見えません‥。
名前で勝手に女性と思っていましたから、驚きました。
とてもしっかりと、かつ堂々と話されるお姿に、自己紹介で30歳と伺い更に驚きました‥。
7歳も年下・・(私しっかりせんかい!これは寝てられるかい!と自分に喝を入れる)
しかし、そのような心配など無用の講演内容。
「健康になりましょうよ!と真面目に"本来の健康とはね‥""癌にならないためにはね‥"と、語っても誰も聞いてくれません。失って初めて健康の有難みを知り、そこで初めてその人の生活の中で健康の価値が上がるんです。」
と、話が始まりました。
戦後は、生活そのものが「幸せ」だったけれど、今は幸せと感じることの価値が上がっているそうです。その価値観の中には健康づくりはあまり重要な位置ではなく、だからこそ“健康無関心層”へのアプローチが必要なんだそうです。
人の幸せにとって「健康」が重要な要素ではあるけれど、「健康になりましょう」では動かない。将来の健康の為を結局「今」の何かに置き換えないと行動に移すのはなかなか難しい、とのこと。
「健康=幸せ」という実感や認識がまだまだ薄いこと、「健康という商品」で個人と一対一の関係を作っても、社会には繋がっていかないし、広がっては行かない。
国の健康に対しての取り組みもご紹介いただき、工夫が本当にあらゆるところに見えました。
「健康を意識せず健康になれる環境を作ってしまう」といった取り組みを行われていたり…これが上手く行けば大成功‼だそうです。
また、今現在の「生きがい」や「健康にプラスになる効果」などをどのようにして国の施策に組み込んでいくかを考えていらっしゃったり。。。
「健康経営」や「まちづくり」など、健康を単体ではなく、どう組み込んで一体化させていくかが課題とお話を締めくくられました。
社会と企業が健康を通して結びついた事例の発表
次に実際に、社会と企業が「健康」を通じて結びついた事例をお聞かせいただきます。
ダスキンさんは、アレルギーで子どもが苦しまない暮らしづくりを、正しい掃除のやり方を直接家庭を訪問し、ご家族にお伝えすることで解決して行く、という取り組みをご紹介下さいました。
お次はグンゼさん。
医療現場のニーズを聞き、縫い目を無くした下着や、自分で切ってもほつれない加工しやすい生地を作り、個人個人に合わせてアレンジができるような製品開発を行われているそうです。
最後は、健康産業有望プラン発掘コンテスト2018・最優秀賞受賞の「株式会社ノエビス」さんのお話です。
このコンテストは大阪府が健康関連事業を実施する事業者の取り組みをサポートする一環で行われている企業コンテストだそうです。
頭髪1本でミネラルバランスを分析し、その人が本当に必要としているサプリメントを判定する技術を開発されているのだとか。
難しいお話ばかりで絶対に寝る‥!!と思っていた私でしたが、全くそのようなこともなく、非常に貴重な勉強をさせていただきました。
内容の濃い3時間でした。
この会に参加して、大小様々な企業が「健康」という事にとても力を入れている事、また健康というのは「子ども」から「シニア」まで、一生ずっと添い続けていく問題なんだと改めて思いました。
ですが、「健康」が責任を持たずとも「当たり前」と思っている人たちにどのようにアプローチして、個人問題ではなく社会を動かしていくのか。その難しさをそれぞれの企業が実感し、模索されているのだと感じました。
“これが良いよ”という完成形はなく、“これはどうだろう!”と、まず組織ごと動いてやってみて人々を巻き込んでいく・・・その結果が今日のように事例発表として私たちが聞けるほどの「カタチ」になるのだと胸が熱くなりました!!
そうなのです。
今回、こうして梅田の大都会へと足を運んだのは、我々の「丹足で踏み合いっこしてお互いに健康で元気になる」という取り組みを持ってどう社会とつながっていくか・・「健康経営・健康家族」という方針をどう活かしていくのか、を勉強させてもらったのでした。
このお方にも、もちろん我々の活動をお話してきましたよ。
名刺交換会の長蛇の列のその先は・・・
厚生労働省健康局 藤岡雅美さんです。
最後でしたから散々ご挨拶が続いてお疲れのところにも関わらず、ワンショット頂きました。
"丹足とはどんなものか"、"社会の中でどんな取り組みをしていきたいのか"をしっかり語って参りましたよ。
「あ‥!足裏だけじゃなくて全身を踏むんですか?!踏む方にもすごく良いですね。」と驚かれてました。
まだまだ丹足が浸透していない現実を自覚。(とほほ‥)
いえいえ、ここからです。
メールでやり取りをさせていただいていた、OKJP事務局の小野さんとお忙しくされているところを厚かましくもツーショットを依頼。
快くお写真を撮って頂きました。有難うございます!!
小野さんには、「わたし千照館の‥」と話し始めるとすぐにお解りくださり、「行われている取り組みは、本当に素晴らしい活動だと思います。」とお言葉をいただきましたよ。小野さんは健幸まちづくり協議会の事務局員さんでもあるので、そう言っていただけるのは心強いです。
今回このような場を設けて下さった、高石市健幸のまちづくり協議会の皆様とOKJPの皆様。
本当に、このような貴重な機会をいただき感謝申し上げます。
協会として何をどうして行けばよいのかを模索している中で、1つ1つが勉強のチャンス!と、参加させていただきましたが、正直このような勉強会へ行った経験もなく、右も左も解らずの状態でしたが、お陰様で学び多き日となりました。
改めて私たちの持っている「丹足」はすごい!!皆様のお話を聞きながら何度も思いました。
何も道具がいらない、そして踏む人も踏まれる人も健康になる「丹足」。工場で商品を作る必要もありません。足一本あればいい丹足。会員の皆さん、私たちは無敵だ!!
魅力を再確認し、だからこそどのように社会の中でアピールしていくのかは変わらず知恵を絞るところではあります。
しかし、私たちの協会がこれから行おうとしている「健康経営」「健康家族」への取り組みは、きっと世の中と繋がって人を社会を元気に出来る‥!
その手応えを感じながら、なんだかいつもより胸を張って、人混みを掻き分け梅田の大都会を後にしました。
なが~~~~~~いレポートにお付き合いいただき有難うございました。
この学びを活かせるよう、一歩一歩、再確認しながら、深めながら、協会として成長できるように進んで参りたいと思いました。
皆さん、まだはじまったばかりです。頑張りましょうね。
池田参尽
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