リニューアルのお祝いに
こんにちは、師範代井上です。
令和8年6月1日、癒し丹足 千照館としてリニューアルした記念に、足技整体にちなみまして、無作法ながら足書道にチャレンジしてみました。
道場生が動画製作を頑張ってくれまして、ちょっと面白い動画になりました。動画担当のもちづきさん、有り難うございます。
せっかくなので、その足書道裏話などを書いてみようと思います。
「僕らもなんかやらへん?」
そもそもの始まりは、道場生によるリニューアルカウントダウン動画でした。
リニューアルの5日前からショート動画をSNSにアップしてくれたのですが、もうそれがあんまりにもシュールで面白過ぎて、師範の遊び心に火をつけてしまったのです。
「カウントダウンしたあと、リニューアル当日がないやん!僕らもなんかやらへん?」
「確かにそうですね~是非やりましょう!」
「足で書道するの、面白そうじゃない?」
「素敵です!」
ということで、わごいちで仕事の合間に、足書道をいたしたというわけです。
準備
物置の奥から書道用の毛氈(もうせん)を引っ張り出してきまして、長い半紙も出してきて。私がわごいちに弟子入りする前に使っていた書道道具たちです。こうしてたま~にお目見えします。
筆は太いのがいいよね、墨はさすがに墨汁でいいね、墨汁入れはこれにしようか、などなど着々と準備を。
「足で書くんちゃうで、ハラの上下で書くんやで」
足技整体にちなんだ足書道ですから。何となくエアーで試してみて、動画の構成も考えて、いざ。
師範代の巻
ぐらつきまくりの始まり↑(涙)
書いてるときは初めての感触に集中していて、こんなにぐらついてるとは思いませんでした(笑)。
撮れたものを見てがっかりするも、師範が「ええ字書いたねぇ。『癒』がいい、丹足も堂々たる丹やし、走る感じの足もいい!」とあまりに褒めてくださるものですから、撮り直したいとも言えず、確かにこれが今の私。・・・ということで一発勝負です。
師範の巻
実は師範、5回ほどやり直しました。その理由は半紙を引っ張る私のもたつきでまず1回、2回だったでしょうか。
「今、めちゃめちゃ長いことやってたで僕」・・・すみません。
それからは書いた字が気に入らず、3回書き直し。その間、ぐらつきはどの回もゼロでした。さすがの安定の足書道。
「僕は字をかすれさせたいから、どぼ浸じゃなくて普通に硯にするわ」からはじまり、「かすれさせたら紙鳶の字の太さと合わんからもっと太い筆にするわ」で納得のものができました。
師範の審美眼、字と字の間隔いわゆる余白、間の具合も大切な要素です。

結局、人間性か・・・
かくして書き上がった足書道による『癒し丹足 千照館』。
見切り発車で瞬間的集中力、先にやったもん勝ちの私と、じっくりじわじわ空間を膨らませていくような集中力で弟子のやらかしをも包括する師範と。
私が癒し丹足(当時はまだ足圧と呼んでいましたが)を習い始めた15年前、3回目の稽古後に練習生用掲示板に書いた一言、「結局、人間性か・・・」
あの当時から今も、思うことは同じです。師範の背中を見て、整体する相手を見て、道場生の一挙手一投足を見て、まだまだまだまだ見足りない自分を思う次第です。
それにしても、全部撮り終わった後は二人ともぐったりでした。真剣に遊ばせていただきました。
硯の難しさと偉大さ
「墨汁入れはこれにしようか」と選んだ墨汁を入れる器、一番初めはこれでした↓
上で一発勝負と書きましたが、その前に実は私もNGをだしてしまいました。
硯だと墨を筆に含ませるのが繊細過ぎて難しいかなと、どぼっと浸けられるこの器を使いました。
結果、筆から墨を切れなくて、ドボドボと墨が乗った半紙がフニャフニャになり、ちょっと動かすといとも簡単にビリっと破れてしまったのです。
次に試したのがこれ。
安定力重視、口の広さも良し。ただ・・・深さが思ったよりもあって、足袋に墨がつかないかヒヤヒヤでした。でもどれもこれも、ぐらつきの言い訳にもなりません(笑)。
結局私はこれで書き上げました。
師範はそんな一部始終を見て「やっぱり俺は硯でいいかな」と、普通のつまり手で書く書道と同じように硯を使われたのですが、
「なんや、足でも全然問題ないな」と、動画の通り、ちゃんと筆に墨を含ませ、細やかに余分な墨を切り、それはそれは手と同じように硯を使われていました。
「私も硯でよかったかも・・・」
後悔先に立たず。撮影は打ち切りとなりました。
でも師範にとっても私にとっても初挑戦の足書道でしたが、当然と言えば当然かもしれませんが、普通に墨を付け、普通に半紙に書いていくことができました。
足ってすごい、改めてそう思いましたし、道場生の皆さんにもそれが伝われば嬉しいです。

コメントをお書きください